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歌詞

Lyrics

小夜の調べ

作詞:八雲龍助

作曲:八雲龍助

重(かさ)ねた月日(つきひ)を手繰(たぐ)り寄(よ)せ

諌(いさ)めの記憶(きおく)の糸(いと)を辿(たど)る

此(こ)の身(み)に沁(し)み入(い)る笛(ふえ)の音色(ねいろ)

秘事(ひめごと) 歌(うた)を詠(うた)う

 

互(たが)いの顔(かお)すら知(し)らぬ儘(まま)に

澄(す)き音(と)と詞(ことば)の香(かお)りに惹(ひ)かれ

懸合(けあ)いの中(なか) 心(こころ)聞(き)き通(かよ)う

風(かぜ)に靡(なび)く 下思(したおも)い

 

遥(はる)か空(そら)の雲居(くもい)まで響(ひび)く

此(こ)の聲(こえ)は其方(そなた)の許(もと)へと

萬(よろず)の言葉(ことのは)を認(したた)めて

瞼(まぶた)閉(と)じ浮(う)かぶ清(さや)か面影(おもかげ)

 

雁渡(かりわた)し風(かぜ)の息吹(いぶき)は

頭(こうべ)垂(た)れる稲穂(いなほ)を揺(ゆ)らし

浚(さら)い流(なが)る雨(あめ)の雫(しずく)は

鏡(かがみ)の翳(かげ)り 拭(ぬぐ)い去(さ)る

 

水鏡(みずかがみ)に映(うつ)る其(そ)の姿(すがた)

昏(くら)き女郎花(おみなえし)に似(に)ていた

幾度(いくど)も 幾度(いくど)も較(くら)ぶれども

変(か)わらず咲(さ)く珠(たま)の花(はな)

 

遥(はる)か空(そら)の雲居(くもい)まで響(ひび)く

此(こ)の聲(こえ)は其方(そなた)の許(もと)へと

萬(よろず)の言葉(ことのは)を認(したた)めて

瞼(まぶた)閉(と)じ浮(う)かぶ清(さや)か面影(おもかげ)

 

彼(あ)の日(ひ) 告(つ)げた思(おも)いの行方(ゆくえ)

其方(そなた)の現在(いま) 知(し)る由(よし)も無(な)く

然(さ)れど女郎花(おみなえし)ぞ昔(むかし)の香(かお)り

尚(なお) 咲(さ)き誇(ほこ)る

 

遥(はる)か空(そら)の雲居(くもい)まで響(ひび)く

此(こ)の聲(こえ)は其方(そなた)の許(もと)へと

萬(よろず)の言葉(ことのは)を認(したた)めて

胸(むね)に秘(ひ)めし慕情(おもい)は「愛(あい)してた」

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